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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻8号

2001年08月発行

特集 眼疾患の季節変動

緑内障と眼圧の季節変動

著者: 古賀貴久1 谷原秀信1

所属機関: 1熊本大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1519 - P.1522

文献概要

 眼圧の季節変動についてまとめた。正常眼,緑内障眼ともに冬に眼圧が上昇しやすく,緑内障眼のほうが眼圧変動幅は大きい。さらに,眼圧変動幅の大きい症例ほど視野障害も悪化しやすく,眼圧季節変動は視野障害悪化の危険因子と考えられている。冬に眼圧の上昇する機序については,寒冷による血中カテコラミンの上昇や血圧の上昇による房水産生の増加や房水流出の減少が考えられる。長期にわたり緑内障患者を管理する上で,眼圧の季節変動は常に考慮すべき1つの因子である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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