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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻8号

2001年08月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

眼窩横紋筋肉腫の進展過程と手術所見

著者: 後藤寿裕1 向井田泰子1 田澤豊1 上杉憲幸2

所属機関: 1岩手医科大学医学部眼科学教室 2岩手医科大学臨床病理

ページ範囲:P.1528 - P.1532

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 3歳女児が4週前からの左上眼瞼の腫脹で受診した。矯正視力は右1.0,左0.8であった。磁気共鳴画像(MRI)検査で左眼窩内に,内直筋に隣接した腫瘍があった。腫瘍は急速に増大し,2週後に眼球前面を覆うようになった。手術中に腫瘍は眼球および眼筋から容易に剥離され,肉眼的に全摘出された。病理組織診で胎児型の横紋筋肉腫と診断された。摘出組織の後方断端に腫瘍細胞があり,IRSgroup Ⅱ aに該当したので,化学療法と放射線療法を行った。摘出から16か月の現在,腫瘍の再発または遠隔転移はない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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