icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻8号

2001年08月発行

臨床報告

強膜短縮黄斑移動術後の回旋複視

著者: 堀川晶代1 平井美恵1 白神史雄1 河野玲華1 長谷部聡1 大月洋1 森實祐基2

所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室 2広島市民病院眼科

ページ範囲:P.1547 - P.1550

文献概要

 中心窩の脈絡膜新生血管に対して強膜短縮黄斑移動術を行った15例につき,1か月後の回旋複視を検討した。すべて片眼性であり,原疾患は,加齢黄斑変性6例,ポリープ状網脈絡膜新生血管6例,近視性網脈絡膜変性2例,網膜色素線条症1例である。年齢は39歳から78歳,平均65.2±9.9歳(平均値±標準偏差)である。回旋複視は,70歳以上の高年齢群(p=0.035),左右眼の視力差が小さい群(p=0.032),黄斑移動距離が大きい群(p=0.015),手術眼の固視点での網膜感度が高い群(p=0.024)で有意に多かった。手術前の視力,利き眼であるかどうか,眼位,両眼視の有無,他覚的回旋偏位は,術後複視と無関係であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら