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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻8号

2001年08月発行

文献概要

臨床報告

脈絡膜炎に起因した,胞状網膜剥離を伴った巨大網膜色素上皮裂孔の1例

著者: 今田昌輝1 廣田篤2 小原孝文3 中元宏史4 谷本誠治4 長谷部治之4

所属機関: 1公立みつぎ総合病院眼科 2広田眼科 3県立安芸津病院眼科 4県立広島病院眼科

ページ範囲:P.1557 - P.1561

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 49歳女性が左眼霧視で受診した。矯正視力は右1.5,左1.0であった。左眼黄斑部に5乳頭径(DD)大とその耳側に1DD大の網膜色素上皮剥離,耳側下方に巨大網膜色素上皮剥離と下方鋸状縁に至る胞状網膜剥離があった。フルオレセインとインドシアニングリーン蛍光造影で,脈絡膜と脈絡膜血管に炎症所見があった。脈絡膜からの滲出液が色素上皮下に貯留し,網膜色素上皮剥離になったと推定した。脈絡膜の炎症消退につれ,3か月後に網膜色素上皮剥離を残して網膜剥離は消失した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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