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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻9号

2001年09月発行

文献概要

臨床報告

角膜形状解析装置で角膜厚の経時的変化を観察した角膜ヘルペスの1例

著者: 森周子1 雑賀司珠也1 大西克尚1

所属機関: 1和歌山県立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1637 - P.1640

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 47歳男性が右眼視力低下で受診した。右眼には,6年前に上皮型,1年前に実質型角膜ヘルペスの既往があった。右眼矯正視力は0.4で,6時方向の角膜に実質浮腫とデスメ膜皺襞を伴う地図状の上皮欠損があった。ステロイド薬とアシクロビルの内服と局所投与で角膜病変は改善した。角膜形状解析装置(OrbscanTM)で測定した角膜中心厚は,浮腫のある初診時には755μmであり,2か月後に525μm,1年後に540μmであった。角膜厚の回復には角膜実質細胞による創傷治癒が関係していると推定された。本症例では,角膜厚の経時的測定が角膜ヘルペスの治癒過程の評価に有用であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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