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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻9号

2001年09月発行

文献概要

臨床報告

深部表層角膜移植術の術後成績

著者: 川島素子1 山田昌和1 真島行彦1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1655 - P.1659

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 深部表層角膜移植術を行った16例18眼の成績を検討した。原疾患は,格子状角膜変性症7眼,角膜白斑6眼,その他であった。全例に新鮮角膜を用いた。術後6〜82か月,平均22か月の経過観察を行った。移植片の透明治癒が14眼(77.8%)で得られ,4眼には再手術を行った。全例で視力が向上し,0.3以上の視力が14眼(78%)で得られた。術後6か月での乱視は2.4±1.3Dであり,本術式では良好な角膜形状が得られやすいと考えられた。深部表層角膜移植術は重篤な合併症が少なく,移植片の透明性や形状が良好であり,角膜内皮が比較的健常な角膜疾患に対して有効な術式であると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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