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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻9号

2001年09月発行

文献概要

臨床報告

開放隅角緑内障の再診状況

著者: 吉川啓司1 松元俊2

所属機関: 1吉川眼科クリニック 2東京逓信病院眼科

ページ範囲:P.1673 - P.1677

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 緑内障の諸検査を施行した後,病態説明を行い,少なくとも1年以上,外来で経過を観察した開放隅角緑内障,高眼圧症,glaucoma-like disc 331例の再診状況を調べた。188例(56.8%)では「定期的」に,41例(12.4%)は「時々」,31例(9.4%)は「稀」に再来した。しかし,47例(14.2%)は受診が「中断」し,24例(7.2%)では再診がなかった。
 再診状況と通院時間,年齢,治療の有無の関連を調べると,通院時間が短い群(p<0.02),年齢が高い群(p<0.001),治療群(p<0.001)で再診が多く,特に治療は再診への動機付けとなることが示された。一方,無治療で経過を観察した93例中54例(58.1%)にも「定期的」再診はみられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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