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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻1号

2002年01月発行

文献概要

臨床報告

網膜静脈分枝閉塞症自然経過例の視力予後

著者: 平見恭彦1 高木均1 西脇弘一1 王英泰1 野中淳之1 剣持誠司1 大橋啓一1 田村和寛1 喜多美穂里2 本田孔士1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科視覚病態学教室 2大津赤十字病院眼科

ページ範囲:P.75 - P.78

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 過去11年間に受診し,内服治療のみを行った黄斑浮腫のある網膜静脈分枝閉塞症33例33眼の視力経過を検索した。推定発症後1か月目と6か月目の視力,3か月目と6か月目の視力に有意の相関があった(p<0.05)。3か月目の視力が0.4以上で6か月目の視力が0.7以上になった症例は50%であり,3か月目の視力が0.4未満であると6か月目の視力が0.7以上にはならなかった。このような場合には,光凝固などによる早期の積極的な治療を考慮する必要があると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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