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臨床報告
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結膜下出血を早期に吸収させるために,出血部位をステンレス棒で圧迫する方法を試みた。出血下の血管ができるだけ透見できる程度まで,主に角膜輪部から円蓋部方向に柔らかくこするように圧迫した。この結果,血液塊が拡散され,また吸収が早まった。血腫状になっていた例には注射針による穿刺も併用した。19例の原因不日月の結膜下出血に対して本方法を行い,最短で翌日,最長で9日,平均4.6日で血液塊が消失した。重大な合併症もなく,有用な方法と思われた。
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