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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻10号

2002年09月発行

文献概要

臨床報告

背理性外方回旋

著者: 堀川晶代1 平井美恵1 古瀬尚1 長谷部聡1 大月洋1

所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1451 - P.1454

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 先天性上斜筋麻痺64例を対象に,健眼に外方回旋が自覚される背理性外方回旋を健眼および患眼固視の2群に分類し検討した。自覚的な判定は残像法を用い,他覚的な判定は走査型レーザー検眼鏡を用い,得られた画像から乳頭中心窩傾斜角が正常者76名の平均(2SD)の12.4度より大きい場合を外方回旋偏位とした。背理性外方回旋は,自覚的には健眼固視群で多く(7例[20%]対1例[6%]),他覚的には患眼固視群で多かった(6例[15%]対8例[47%])。この結果は,Heringの神経等量支配の法則が視軸まわりの眼球運動についても成立することを示唆する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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