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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻10号

2002年09月発行

臨床報告

Frequency doubling technologyによる緑内障スクリーニング

著者: 井上賢治12 奥川加寿子12

所属機関: 1名戸ヶ谷病院眼科 2東京大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1455 - P.1460

文献概要

 当院(名戸ヶ谷病院)の人間ドックでの緑内障の偽陽性を減らすために視野検査の導入を検討した。短時間の検査が可能であるfrequency doubling technology (FDT)を候補として,当院職員194名にFDTスクリーニングプログラムによる検査を行った。年齢は18歳から65歳,平均40.9±12.4歳であった。異常検査点が1個以上ある場合にはFDTの再検査を行い,7名が緑内障の疑いと判定された。詳細な2次検査の結果,6名(3.09%)が正常眼圧緑内障と診断され,FDTは7名中1名(14%)で偽陽性であった。この6名の異常検査点の数と,2次検査で行ったハンフリー視野検査でのmean deviationまたはcorrected pattern standard deviationとの間に有意な相関はなかった。以上の結果から,FDT検査を当院人間ドックに導入することにした。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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