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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻10号

2002年09月発行

文献概要

臨床報告

Shaken baby syndromeの2症例

著者: 郡山昌敬1 福島伊知郎1 岩下憲四郎1 松村美代1

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1491 - P.1495

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 Shaken baby syndromeの2症例を経験した。第1例は生後2か月の男児で,過呼吸と痙攣発作で受診し,くも膜下出血と診断された。溢血斑が両側の頬と腋下にあり,両眼に刷毛状の網膜出血があった。第2例は生後4か月の男児で,全身の筋弛緩で受診し,くも膜下出血と診断された。眼底に黄斑前出血があった。頭蓋内減圧手術を3回行ったが,発症105日後に死亡した。Shaken baby syn—dromeは重篤な中枢神経障害から死亡することがあり,一般に予後不良である。本症例群は,虐待がなく,あやすつもりでも起こることがあり,眼科的所見が診断の鍵になり得る。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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