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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻10号

2002年09月発行

文献概要

臨床報告

眼窩顆粒細胞腫の1例

著者: 川名啓介1 能勢晴美2 本村幸子2

所属機関: 1筑波大学附属病院眼科 2筑波大学臨床医学系眼科

ページ範囲:P.1497 - P.1501

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 52歳男性が2か月前に右眼窩下縁に小指頭大の固い腫瘤を触知し,上下複視が生じたので受診した。右眼圧が24mmHgである以外には異常所見はなかった。CTとMRIで右眼球の下方に腫瘤があり,石灰化や骨破壊像はなかった。腫瘤はT1強調画像でintermediate intensity,T2強調画像で脂肪よりも低いlow intensltyであり,Gdで弱く造影された。手術で20×12×10mm大の固い腫瘤を亜全摘した。病理組織学的に腫瘍細胞は好酸性の顆粒が特徴的で,免疫組織学的にS−100蛋白陽性であり,眼科領域では稀な顆粒細胞腫と確定診断された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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