icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻11号

2002年10月発行

文献概要

臨床報告

流涙を主訴とした悪性リンパ腫の2例

著者: 林佑子1 雑賀司珠也1 大西克尚1 中峯寛和2

所属機関: 1和歌山県立医科大学眼科学教室 2和歌山県立医科大学臨床検査医学教室

ページ範囲:P.1549 - P.1552

文献購入ページに移動
 流涙を主訴として受診し,結膜悪性リンパ腫と診断された2症例。症例と所見:1例は77歳女性。15年前から両眼に流涙があり放置していた。両眼の下結膜円蓋部に腫瘤があり,病理組織検査でMALT型非ホジキン悪性リンパ腫と診断した。放射線照射で腫瘍は消失した。他の1例は57歳男性。咽頭のびまん性大細胞型B細胞悪性リンパ腫の治療中に右眼に流涙が生じた。右球結膜に腫瘤があり,病理組織検査でびまん性B細胞悪性リンパ腫と診断し,咽頭腫瘍からの転移が疑われた。化学療法で咽頭腫瘍は縮小しつつある。結論:流涙を主訴とした症例では結膜の悪性リンパ腫の可能性があり,特に円蓋部の検索が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら