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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻11号

2002年10月発行

文献概要

臨床報告

網膜剥離に対する強膜バックリング術前後での眼位変化

著者: 黒川歳雄1 大塚啓子1 渕田有里子1 森口朋子1 田中美由紀1 西脇弘一1 本田孔士1 高橋総子2

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科視覚病態学 2高橋眼科診療所

ページ範囲:P.1557 - P.1562

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 過去13か月間にバックル縫着術を行った裂孔原性網膜剥離45例について,術前後の眼位と自覚症状を検索した。術前眼位は,正位28例,外斜位8例,外斜視7例,外上斜視2例であった。第1または第2眼位の変化は,術後1か月で51%,6か月で24%にあった。術後1か月には第1眼位での複視が5例にあり,6か月後には全例で消失した。術後の両眼視状態と視力がよい群では,不良群よりも眼位が良好に保たれやすい傾向があった。術前斜視群では,術後の眼位変化率と残存率が高かったが,自覚症状のない症例が多かった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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