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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻11号

2002年10月発行

文献概要

臨床報告

視神経炎と考えステロイドパルス療法を施行した21例31眼の検討

著者: 設楽幸治1 村上晶1 金井淳1

所属機関: 1順天堂大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1563 - P.1566

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 目的:視神経炎に対してステロイドパルス療法を行った症例の再検討。症例と方法:過去5年間に球後視神経炎または視神経乳頭炎と診断され,メチルプレドニゾロンによるパルス療法を受けた21例31眼を,診療録をもとに検索した。結果:16例23眼が視神経炎であったと診断した。うち5眼には多発性硬化症が併発していた。他の8眼はレーベル視神経症5眼と前部虚血性視神経症3眼であった。視神経炎23眼中18眼(78%)が0.8以上の視力に回復し,その多くは治療開始から2週間以内に改善した。ステロイドパルス療法による重篤な副作用はなかった。結論:視神経炎に対するステロイドパルス療法は一般に有効である。レーベル視神経症には本治療は避けるべきであり,DNA解析による診断が望ましい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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