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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻11号

2002年10月発行

文献概要

臨床報告

緑内障点眼薬:点眼瓶の硬さ,スクイズ力と1滴量

著者: 吉川啓司1 山田博2

所属機関: 1吉川眼科クリニック 2参天製薬㈱

ページ範囲:P.1587 - P.1593

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 市販されている10種類の緑内障点眼薬につき,滴下される1滴の重量,点眼瓶の物理的硬さ,瓶を押すのに必要な力(スクイズ力)を測定した。1滴の重量は,0.027gから0.044gの範囲にあった。瓶の硬さは8.2Nから17.1Nの範囲,スクイズ力は7.0Nから11.8Nの範囲にあった。1滴の重量と,瓶の硬さまたはスクイズ力との間には有意な相関がなかった。3種類の材質(低密度ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエチレン・テレフタレート)を使って,硬さとスクイズ力が異なる点眼瓶を作製し,同様に1滴重量を測定した。1滴重量は0.045gから0.049gの範囲にあり,点眼瓶の材質,硬さ,スクイズ力に関係しなかった。以上から,緑内障点眼瓶の硬さとスクイズ力は1滴量に影響しないと結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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