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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻11号

2002年10月発行

文献概要

解説

全身疾患から急激に両眼失明する事例の法律的問題

著者: 岩瀬光12

所属機関: 1岩瀬眼科医院 2武蔵野赤十字病院眼科

ページ範囲:P.1618 - P.1621

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1.問題の所在
 大きな全身手術,脳外科手術,また特異な全身疾患から急激に両眼失明する事例がまれではあるが存在する。他科の医師が治療中に突然失明するので,急に紹介された眼科医にとっては予期せぬ出来事である。しかし,眼科医としてはそうした事例が存在することをまず知っておくことが大事である。そして,そうした事例は失明を防ぐことがきわめて困難ではあるが,患者,ならびに家族にとっては両眼失明は全身疾患から全く予期できない「青天の霹靂」であるから,眼科医の可能な限りの迅速な治療と,失明した場合の「十分な説明」が必要である。それが十分でないと「全く予期せぬ両眼失明」である以上,眼科医に全く責任がないにもかかわらず訴訟になる可能性がある。3つの医事紛争になった例を紹介する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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