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特集 眼窩腫瘍
眼窩腫瘍の外科的治療
著者: 安積淳1
所属機関: 1神戸大学大学院医学系研究科器官治療医学講座(眼科学分野)
ページ範囲:P.1666 - P.1673
文献購入ページに移動はじめに
コンピュータ断層撮影(CT)や核磁気共鳴画像(MRI)を始めとする画像診断技術の飛躍的な向上に伴い,眼窩腫瘍の術前診断はかなりの精度で行われるようになった。その結果を基に,眼窩腫瘍治療の次のステップとして,腫瘍の治療法を決定することになる。従来の観血的腫瘍摘出や放射線治療,化学療法に加えて,γナイフや重粒子線といったradiosurgeryの長足の進歩など,眼窩腫瘍治療の選択肢も多様化してきた。
こうした一連の眼窩腫瘍治療において,眼窩腫瘍に対する外科的アプローチの意義は,1)腫瘍の根治をめざした腫瘍切除,2)画像診断と非観血的治療の間にあって病理学的確定診断を目的とした腫瘍生検,の2つに大別できる。本稿では,眼窩腫瘍の外科的治療を,全摘出を目的としたものに限らず,腫瘍生検を含めた観血的治療手段という観点から,腫瘍手術の実際をまとめる。
コンピュータ断層撮影(CT)や核磁気共鳴画像(MRI)を始めとする画像診断技術の飛躍的な向上に伴い,眼窩腫瘍の術前診断はかなりの精度で行われるようになった。その結果を基に,眼窩腫瘍治療の次のステップとして,腫瘍の治療法を決定することになる。従来の観血的腫瘍摘出や放射線治療,化学療法に加えて,γナイフや重粒子線といったradiosurgeryの長足の進歩など,眼窩腫瘍治療の選択肢も多様化してきた。
こうした一連の眼窩腫瘍治療において,眼窩腫瘍に対する外科的アプローチの意義は,1)腫瘍の根治をめざした腫瘍切除,2)画像診断と非観血的治療の間にあって病理学的確定診断を目的とした腫瘍生検,の2つに大別できる。本稿では,眼窩腫瘍の外科的治療を,全摘出を目的としたものに限らず,腫瘍生検を含めた観血的治療手段という観点から,腫瘍手術の実際をまとめる。
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