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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻12号

2002年11月発行

文献概要

臨床報告

視覚障害をきたす原因疾患の推移

著者: 伊藤忠1 田村正人1 中沢満1

所属機関: 1弘前大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1713 - P.1718

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 少なくとも片眼の視力が0.1未満である症例の頻度と具体像を,当科外来初診患者について検索した。1986年までの5年間をI群,2001年までの3年間をⅡ群として比較した。視覚障害の原因疾患では,両群とも糖尿病網膜症が最も多く,その頻度は1群で14.7%,Ⅱ群で20.4%であった。加齢黄斑変性症は,I群にはほとんどなく,Ⅱ群ではその第2位の9.2%に増加していた。老人性白内障は,I群では9.4%(第2位)であり,Ⅱ群では3.4%(第10位)に減少していた。両眼とも0.01以下の高度視覚障害の原因は,両群とも糖尿病網膜症が第1位であり,I群で23.1%,Ⅱ群で24.5%であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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