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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻12号

2002年11月発行

文献概要

臨床報告

小児白内障手術症例の検討

著者: 山田義久1 中泉裕子1 芹原清志1 阪本明子1

所属機関: 1金沢医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1723 - P.1727

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 小児の白内障11例19眼に手術を行い,その長期経過を検索した。5歳以下の先天白内障7例12眼,6歳から15歳までのアトピー白内障3例6眼,9歳の外傷性白内障1眼であり,先天白内障5眼とその他の7眼には眼内レンズを挿入した。11眼(58%)で1.0以上の視力が得られた。角膜内皮細胞減少率は17.5%であり,両眼視機能もおおむね良好であった。眼球振盪2例,緑内障3眼,網膜剥離2眼,後嚢混濁17眼が主な合併症であった。術前に眼球振盪がない症例には眼内レンズ挿入術,眼鏡またはコンタクトレンズによる術後の屈折矯正,さらに必要があれば弱視訓練を行ったことが比較的多くの症例で良好な視力が得られたと判断される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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