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臨床報告
若年者増殖糖尿病網膜症の硝子体手術成績
著者: 向野利寛1 武末佳子1
所属機関: 1福岡大学筑紫病院眼科
ページ範囲:P.1805 - P.1809
文献購入ページに移動 40歳未満の増殖糖尿病網膜症16例24眼に行った3ボート硝子体手術の成績を検索した。11眼に輪状締結,16眼に水晶体切除を併用した。初回手術成功例は20眼(83.3%)であった。不成功の原因は,光凝固の追加で消失しない虹彩ルベオーシス2眼,術後14日以上持続する硝子体出血1眼,網膜再剥離1眼であった。これら4眼は再手術で成功した。最終視力は,0.1未満が1眼(4%),0.1〜0.4が5眼(21%),0.5以上が18眼(75%)であった。術後の経過観察期間(6か月から54か月,平均18か月)中に視力が低下した症例はなく,若年者でも良好な手術結果が得られた。
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