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結膜血管腫
著者: 赤沼正堂1 大野重昭1
所属機関: 1北海道大学大学院視覚器病学分野
ページ範囲:P.113 - P.113
文献購入ページに移動 症例は21歳,男性。生後1歳半から右眼鼻側球結膜に腫瘤が出現した。1998年,眼科を受診し,結膜血管腫と診断された。腫瘤は悪性のものではないが,眼窩後方まで広がり,視神経を覆っていたため,手術には至らなかった。
2001年,右眼腫瘤の増大傾向を主訴に来院した。視力は右0.3(1.0),左0.15(1.2),眼圧は両眼とも18mmHg。対光反射正常。RAPD (−)。眼位,眼球運動は正常で複視もなかった。右眼鼻側角膜輪部から,血管が房状に拡張して鼻側に広がり,表面平滑な6×6mmの腫瘤へと続いていた。頭部前屈時に腫瘤拍動を自覚していた。MRIでは腫瘍が眼窩後方まで広がり,視神経を取り囲むように覆っており,全摘は難しいと思われた。
2001年,右眼腫瘤の増大傾向を主訴に来院した。視力は右0.3(1.0),左0.15(1.2),眼圧は両眼とも18mmHg。対光反射正常。RAPD (−)。眼位,眼球運動は正常で複視もなかった。右眼鼻側角膜輪部から,血管が房状に拡張して鼻側に広がり,表面平滑な6×6mmの腫瘤へと続いていた。頭部前屈時に腫瘤拍動を自覚していた。MRIでは腫瘍が眼窩後方まで広がり,視神経を取り囲むように覆っており,全摘は難しいと思われた。
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