文献詳細
臨床報告
文献概要
1989〜2001年に名古屋大学医学部附属病院およびその関連病院で治療した眼内レンズ挿入術後眼内炎26眼を検討した。治療は眼内レンズ除去術,硝子体切除術を行い,前房水,眼内レンズ,水晶体嚢,硝子体を培養同定した。26眼中17眼(57%)に起炎菌(腸球菌4眼,表皮ブドウ球菌4眼,緑膿菌1眼,緑膿菌以外のブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌6眼,アクネ菌2眼)が検出され,このうち緑膿菌以外のブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌1眼,表皮ブドウ球菌2眼は多剤耐性菌であった。緑膿菌以外のブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌の検出率が高く,この菌による眼内炎の予後は比較的よいものの,特に糖尿病患者や高齢者では起炎菌として考慮する必要があると思われた。
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