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連載 あのころ あのとき・15
糖尿病網膜症の研究(2)
著者: 福田雅俊1
所属機関: 1琉球大学
ページ範囲:P.225 - P.227
文献購入ページに移動 私が糖尿病網膜症の診療を手掛けるようになったのは,東大の眼科学教室に呼び返されて(昭和35年11月),徳田久弥先生(外来医長・講師)と一緒に仕事をするようになってからである。私は病棟医長・講師であった。やがて徳田先生は請われて,熊本大学眼科学教室の助教授に赴任されることになった。昭和36年7月のある日,徳田先生にある食事会に出席するように言われた。
病院内のその会に出てみると「徳田先生送別会」で,主催は東大沖中内科糖尿病専門外来であった。一応の挨拶が外来の主任の内科講師や徳田先生からあって「私の後は,そこにおります福田君が担当しますのでご心配なく」と結ばれたのには驚いた。徳田先生も苦慮された結果なのだろう,有無を言わさず後を引き受けさせられた。徳田先生は最初沖中内科に入局され,何か事情があって1年後東大分院の眼科へ転向されたという経緯のあった方で,その関係で本院に来られてからは,同外来所属の糖尿病患者の眼底検査を一括して担当しておられたらしい。
病院内のその会に出てみると「徳田先生送別会」で,主催は東大沖中内科糖尿病専門外来であった。一応の挨拶が外来の主任の内科講師や徳田先生からあって「私の後は,そこにおります福田君が担当しますのでご心配なく」と結ばれたのには驚いた。徳田先生も苦慮された結果なのだろう,有無を言わさず後を引き受けさせられた。徳田先生は最初沖中内科に入局され,何か事情があって1年後東大分院の眼科へ転向されたという経緯のあった方で,その関係で本院に来られてからは,同外来所属の糖尿病患者の眼底検査を一括して担当しておられたらしい。
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