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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻3号

2002年03月発行

文献概要

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(1) 原著

新しいパラメータを使用したNerve Fiber Analyzer GDxによる早期緑内障の検出力

著者: 八百枝潔1 白柏基宏1 船木繁雄1 中枝智子1 福島淳志1 船木治子1 阿部春樹1

所属機関: 1新潟大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.245 - P.248

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 Nerve Fiber Analyzer GDx (GDx)を使い,健常50例50眼と早期緑内障50例50眼での乳頭周囲網膜神経線維層厚(NFLT)を測定した。緑内障眼は,すべてハンフリー30-2閾値検査でのmean deviationが−5dB以上とした。パラメータとして,symmetry,superior ratio,inferior ratio,superior/nasal,max.modulation,ellipse modulationのほか,新規に導入されたnormalized sup.area,nor—malized inf.area,ellipse standard deviation,discriminant analysis,sector analysisの11項目を採用した。これらパラメータのいずれかが異常と判定されたときの緑内障診断の感度は86%,特異度は54%であった。新しいGDxパラメータを用いたNFLT測定は,早期緑内障の検出に有用である可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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