文献詳細
特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(1)
原著
文献概要
(P−126) 46歳男性と25歳女性が,片眼霧視で受診した。両症例とも全身皮膚に小膿疱を伴う紅斑があり,皮膚科で膿疱性乾癬と診断されていた。両症例とも,霧視がある眼の視神経乳頭周辺に軟性白斑が散在していた。眼科的に無治療のまま,1例では約2週,他の1例では6週後に軟性白斑は消失した。軟性白斑の原因は,網膜血管炎による網膜血管の局所的閉塞であると推定した。膿疱性乾癬の症例では,定期的な眼底検査が望まれる。
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