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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻3号

2002年03月発行

文献概要

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(1) 原著

中高年者における日常生活視力と矯正視力

著者: 野村秀樹1 浅野和子1 田辺直樹2 棚橋尚子3 安藤富士子4 新野直明4 下方浩史4 三宅養三5

所属機関: 1国立療養所中部病院眼科 2東海中央病院眼科 3中部労災病院眼科 4国立長寿医療研究センター疫学研究部 5名古屋大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.293 - P.296

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(P−140) 40歳以上の一般住民2,263名について,日常生活視力と5m矯正視力を測定した。日常生活視力は,通常使用している遠用眼鏡での視力と定義した。日常生活視力,矯正視力ともに高年齢群ほど低視力の割合が多かった(p<0.001)。日常生活視力が0.5未満の頻度は,40歳台8.6%,50歳台6.2%,60歳台7.5%,70歳台16.O%であり,矯正視力では,40歳台0%,50歳台0.5%,60歳台1.2%,70歳台5.6%であった。日常生活視力が0.5未満で矯正視力が0.5以上である頻度は,全体の7.7%であり,50・60歳台に比べ,70歳台で有意に多かった(p<0.05)。高齢者では適切な屈折矯正により日常の視力が改善される可能性があることを示す所見である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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