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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻3号

2002年03月発行

文献概要

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(1) 原著

涙丘母斑から発生した乳頭腫

著者: 名和良晃1 植村佐知子1 川崎健輔1 中塚三恵子1 原嘉昭1

所属機関: 1奈良県立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.303 - P.305

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(P−148) 57歳男性に,幼少時から涙丘の茶黒色塊が左眼にあり,2年前に異物感のあるブルーベリー様の赤色隆起が増大して,受診した。隆起の大きさは7×5×5mmで,鼻側が茶黒色,耳側が赤色であった。全摘した腫瘤は,病理学的には本来は上皮下母斑であり,これに乳頭腫が隣接して発生し,両者間に色素性母斑細胞が付属腺の過形成上皮を取り囲む部位があった。涙丘の上皮下母斑と乳頭腫が併発した稀な事例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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