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もやもや病の9歳女児にみられた脈絡膜骨腫の1例
著者: 牧野伸二1 水流忠彦1
所属機関: 1自治医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.335 - P.340
文献購入ページに移動 9歳女児が1週間前からと推定される右眼視力低下で受診した。矯正視力は右0.3,左1.2であった。右眼底に,視神経乳頭から黄斑部に至る4乳頭径大の黄白色のわずかな隆起があり,辺縁は不整であった。腫瘤部の網脈絡膜に萎縮と網膜下出血があった。以前から存在した脈絡膜骨腫に新生血管が合併し,網膜下出血のために視力が低下したものと判断した。右眼に視神経乳頭陥凹の拡大があり,脈絡膜骨腫の影響があると推定した。左眼は正常であった。1歳時に左片麻痺があり,もやもや病と診断されていた。もやもや病と脈絡膜骨腫とは偶然に発症した可能性が高いと考えた。
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