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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻3号

2002年03月発行

文献概要

臨床報告

視覚障害認定患者の実態調査—網膜硝子体外科医の立場からの検討

著者: 引地泰一1 藤尾直樹1 小笠原博宣1 廣川博之1 吉田晃敏1

所属機関: 1旭川医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.341 - P.344

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 視覚障害者の認定に至った患者の実態を,網膜硝子体外科医の立場から検討した。1995年から2000年の6年間に,旭川医科大学附属病院眼科において視覚障害者認定の申請を行った70例(男性31例,女性39例,平均年齢51歳)を対象とした。視覚障害の原因疾患は,糖尿病網膜症が22例(31%)と最も多く,以下,強度近視に伴う眼底病変が10例(14%),網膜色素変性が7例(10%),緑内障が5例(7%),角膜疾患,ぶどう膜炎,加齢黄斑変性,視神経疾患がそれぞれ4例(6%)であった。糖尿病網膜症22例のうち13例(60%)は少なくとも片眼に硝子体手術の既往があった。視覚障害の原因疾患は後眼部疾患が主であり,網膜硝子体疾患を精力的に治療してきた当施設としては,視覚障害者となる症例の減少を目指し,さらなる努力が必要であることを痛感した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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