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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻3号

2002年03月発行

文献概要

臨床報告

硝子体手術を施行した眼内鉄片異物症例の検討

著者: 坂元有至12 土居範仁1 中尾久美子1 上村昭典2

所属機関: 1鹿児島大学医学部眼科学教室 2鹿児島市立病院眼科

ページ範囲:P.350 - P.354

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 1994年から1999年の6年間に,硝子体手術を施行した眼内鉄片異物症例25例25眼(男性22例,女性3例)を対象に,術前の臨床所見,術後視力ならびに術後視力に影響する因子を調査した。受傷原因は草刈り機使用中が14眼(56%)と最も多かった。穿孔部位は,角膜が19眼(76%),強膜が6眼(24%)で,異物の所在は網膜が21眼(84%),硝子体内が4眼(16%)であった。術前合併症として白内障が18眼(72%),硝子体出血が16眼(64%)にみられた。術前視力0.01未満は15眼(60%)あったが,術後,13眼(52%)において1.0以上の視力を得た。術前視力,異物の大きさ,および術前の硝子体出血が術後視力の転帰に関係していた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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