icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻3号

2002年03月発行

文献概要

臨床報告

多施設におけるニプラジロール他剤併用投与による眼圧下降効果の検討

著者: 中川貴則1 高橋哲三1 田中彩絵2 荒木ひろ美3 武井歩4 由井あかり5 橘信彦5 木村泰朗56 金井淳5

所属機関: 1越谷市立病院眼科 2東松戸病院眼科 3立正佼正会病院眼科 4きよせの森総合病院眼科 5順天堂大学医学部眼科学教室 6上野眼科医院

ページ範囲:P.355 - P.360

文献購入ページに移動
 β遮断薬,炭酸脱水酵素阻害薬,プロスタグランジン関連薬などの緑内障点眼薬を使用中で,さらに眼圧下降が必要な52症例88眼に,ニプラジロール点眼の追加または切り替えを行い,その効果を6施設でプロスペクティブに検討した。対象は開放隅角緑内障50眼,正常眼圧緑内障19眼,高眼圧症19眼である。ニプラジロール点眼前の眼圧は18.1±0.2mmHg (mean±SD),2または3か月投与後の眼圧は16.8±0.3mmHgであり、有意に低下した(p<0.001)。眼圧下降効果は,β遮断薬単剤点眼からの切り替えのとき最も顕著で,切り替え前18.4±0.4mmHg,切り替え後16.8±0.3mmHgであった(p<0.001)。脈拍数,血圧,涙液量については,切り替え前後で有意差はなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?