icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻4号

2002年04月発行

文献概要

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(2) 原著

近視性新生血管黄斑症の中心窩移動術の手術成績

著者: 津田恭央1 森彩乃1 武田哲郎1 北岡隆1 雨宮次生1

所属機関: 1長崎大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.419 - P.422

文献購入ページに移動
 過去16か月間に行った近視性新生血管黄斑症6例6眼に対する中心窩移動術の成績を検索した。男性2例,女性4例であり,年齢は47歳から69歳,平均54歳である。中心窩の平均回転角度は10.5度である。393日から663日,平均508日の術後観察期間で,矯正視力は5眼で改善し,2段階以上が3眼(50%),4段階以上が2眼(33%)であった。1眼(17%)で手術19か月後に新生血管が再発した。唯一の術中合併症として,1眼でパーフルオロカーボンが網膜下に迷入したが,増殖性硝子体網膜症などには至らなかった。近視性新生血管黄斑症に対する中心窩移動術は安全かつ有用であると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?