icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻4号

2002年04月発行

文献概要

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(2) 原著

多剤併用中の原発開放隅角緑内障患者におけるラタノプロストによる薬剤数の減少効果

著者: 松本宗明1 木村貞美1 洪里卓志1 疋田康子1

所属機関: 1大阪市立大学大学院医学研究科視覚病態学(眼科)

ページ範囲:P.426 - P.428

文献購入ページに移動
 複数の点眼薬を使用中の原発開放隅角緑内障11例21眼にラタノプロスト点眼を行った。2剤を使用中の10眼をラタノプロスト単独点眼としたとき,眼圧が変更前20.2±1.4mmHg,変更後17.5±4.9mmHgとなり,有意に下降した(p=0.04)。3剤を使用中の11眼をラタノプロストとβ遮断薬の2剤併用にしたとき,眼圧が変更前17.2±2.8mmHg,変更後17.2±4.0mmHgとなり,有意差がなかった。使用する点眼薬数を減らしても,それ以前と同等以上の眼圧下降が得られ,コンプライアンス向上に寄与したと評価される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?