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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻4号

2002年04月発行

文献概要

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(2) 原著

過去5年間の内因性細菌性眼内炎の検討

著者: 藤関義人1 高橋寛二1 山田晴彦1 南部裕之1 西村哲哉1 松村美代1

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.447 - P.450

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 過去5年間に内因性細菌性眼内炎7例7眼を当科で治療した。3例に糖尿病の既往があり,原発巣は肝膿瘍3例,足壊疽,歯肉炎,心臓弁膜症各1例などであった。クレブシエラが2例に検出された。3例で失明が回避でき,うち2例に硝子体手術,1例に薬物治療が行われた。発熱から抗生物質の点滴を開始するまでの期間は平均6日で,1週間以内に開始した5例中3例で失明が回避できた。糖尿病などの基礎疾患があり,肝膿瘍などで発熱を伴う眼症状が生じた場合には,内因性細菌性眼内炎を疑い,早急に対処すべきである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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