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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻4号

2002年04月発行

文献概要

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(2) 原著

外因性細菌性眼内炎の視力予後

著者: 嘉村由美1 佐藤幸裕1 霧生忍1 島田宏之1 澤充1

所属機関: 1日本大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.451 - P.454

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 過去18年間に治療した外因性細菌性眼内炎45例45眼の視力転帰に関連する因子を検討した。眼内炎の原因は眼手術35眼と穿孔性外傷10眼である。硝子体手術を行った38眼では,初診時視力が手動弁以上の24眼に比べ,光覚弁の14眼で最終視力0.02以下が有意に多かった(p<0.01)。これら38眼では,白内障手術後に発症した19眼に比べ,これ以外による19眼で最終視力0.02以下が有意に多かった(p<0.03)。角膜混濁のために硝子体手術が不能な7例は,すべて発症時の視力が光覚弁,最終視力が0.02以下であった。以上,外因性細菌性眼内炎の視力転帰が不良である因子は,硝子体手術が不能,発症時視力が光覚弁,原因が白内障手術以外であると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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