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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻4号

2002年04月発行

文献概要

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(2) 原著

ヌンチャク型涙管シリコーンチューブ挿入,初期連続100例の中長期効果

著者: 寺西千尋1 井藤紫朗2

所属機関: 1寺西眼科 2カネカメディックス

ページ範囲:P.495 - P.498

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 ヌンチャク型涙管シリコーン管抜去後の涙道閉塞87名100眼の経過を6か月以上追跡した。78眼で流涙が消失または軽快した。改善率は,涙点閉塞4眼中4眼,鼻涙管閉塞74眼中60眼,慢性涙嚢炎12眼中8眼,涙小管閉塞10眼中6眼であった。本法は,涙点閉塞と鼻涙管閉塞には中長期的に有効であると判断される。通水検査は流涙消失例においては良好であったが,軽度例では不通もあり,本法には自覚症状の改善効果があると推測された。無効例22眼(22%)のほとんどが抜去後6か月以内に再発しており,治療効果の判定の指標になりうる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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