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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻4号

2002年04月発行

文献概要

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(2) 原著

Pit-macular syndromeに対する治療経験

著者: 下田倫子1 山口由美子1 戸所大輔1 岸章治1

所属機関: 1群馬大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.522 - P.526

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 Pit-macular症候群8例8眼の治療経過を光干渉断層計(OCT)を用いて評価した。乳頭縁にレーザー光凝固を行った3眼では,黄斑部網膜剥離と乳頭黄斑間の網膜分離は消失しなかった。硝子体内ガス注入を行った2眼では,網膜剥離の軽減ないしは黄斑外への移動があり,視力が改善した。硝子体手術にガスタンポナーデを併用した3眼では,網膜剥離と網膜分離が復位し,視力が改善した。硝子体牽引が本症の増悪因子であると考えられ,硝子体手術にガスタンポナーデの併用が治療の第一選択であると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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