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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻4号

2002年04月発行

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(2)

原著

離島(五島列島)における網膜剥離の現況

著者: 嵩義則12 大谷信夫1 武田哲郎1 雨宮次生1 宗今日子3 小川月彦3

所属機関: 1長崎大学医学部眼科学教室 2ダケ眼科クリニック 3長崎市立市民病院眼科

ページ範囲:P.527 - P.530

文献概要

 長崎県五島列島での裂孔原性網膜剥離の発症と経過を検索した。1995年から2000年までの6年間に38名39眼が発症し,その頻度は人口11,932人あたり1名である。内訳は男性14名,女性24名であり,年齢は平均61.9歳で,50歳以上が84%を占めた。病型は狭義の裂孔原性網膜剥離29眼(74%)と黄斑円孔網膜剥離10眼(26%)である。地元医療施設から長崎市の最終医療機関に移送される間に,10眼(26%)で視力がさらに低下し,これは五島列島の郡部に居住する患者で有意に多かった。以上の所見は,離島に特有な年齢分布と生活環境が関係していると推定された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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