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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻4号

2002年04月発行

文献概要

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(2) 原著

術前に裂孔不明であった裂孔原性網膜剥離に対する硝子体手術成績

著者: 鈴木幸彦1 桜庭知己2 松橋英昭1 中沢満1

所属機関: 1弘前大学医学部眼科学教室 2青森県立中央病院眼科

ページ範囲:P.531 - P.534

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 術前に裂孔が不明であった裂孔原性網膜剥離15眼に手術を行った。裂孔が不明であった原因は,重複を含め,脈絡膜剥離4眼,角膜混濁3眼,小瞳孔3眼,網膜皺襞3眼,白内障2眼,硝子体出血または混濁2眼である。全例に超音波水晶体乳化吸引術または眼内レンズ摘出ののち,硝子体切除,網膜裂孔の検索,液・空気置換,裂孔凝固,ガスタンポナーデを行った。9眼に輪状締結,2眼に眼内レンズ挿入を併用した。術後14眼(93%)が復位し、1眼は再剥離のため再手術を行った。裂孔が不明な網膜剥離では,水晶体摘出の上,周辺部硝子体切除と網膜裂孔を検索することが推奨される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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