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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻4号

2002年04月発行

文献概要

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(2) 原著

123I-IMP SPECTにて特徴的所見を呈した脈絡膜悪性黒色腫の1例

著者: 中矢家寿宏1 林暢紹1 小松丈記1 福島敦樹1 上野脩幸1 福本光孝2

所属機関: 1高知医科大学眼科学教室 2高知医科大学放射線科学教室

ページ範囲:P.538 - P.542

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 50歳男性が5か月前からの左眼視力低下で受診した。6年前に胃癌手術を受けていた。左眼矯正視力は0.7で,後極部に半球形に隆起する黄白色病巣があり,超音波断層検査,磁気共鳴画像検査(MRI)などの所見から転移性脈絡膜腫瘍を疑い,放射線照射を行った。3か月後に左眼矯正視力が0.01に低下した。眼底の隆起性病変はきのこ状に増大していた。123I-IMP single photon emssion CT(SPECT)検査で,造影24時間後にほぼ左眼球全体に及ぶ強い集積があった。この結果,眼球摘出術を行い,病理組織学的に脈絡膜悪性黒色腫であることが判朋した。123I-IMP SPECTが脈絡膜悪性黒色腫の診断に有力であることを示す症例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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