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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻4号

2002年04月発行

文献概要

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(2) 原著

ボツリヌスA毒素治療の閉瞼筋力に及ぼす効果

著者: 平井亜紀1 津山嘉彦1 溝田淳1 安達惠美子1 山崎広子2

所属機関: 1千葉大学大学院医学研究院視覚病態学 2国立精神・神経センター国府台病院眼科

ページ範囲:P.543 - P.546

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 本態性眼瞼痙攣21例と顔面痙攣19例に対して,ボツリヌスA毒素を眼瞼内5か所に注射した。治療効果は,閉瞼筋力とJankovic scoreで評価した。眼瞼痙攣では,注射1か月後で閉瞼筋力とJankovic scoreともに最大になり,2か月後には減弱した。顔面痙攣では,治療1か月後に効果が最大になり,治療効果が3か月間持続した。ボツリヌスA毒素の眼瞼内注射は,本態性眼瞼痙攣と顔面痙攣に有効な対症治療であると結論される。閉瞼筋力とJankovic scoreは同様の結果を示す簡便で優れた評価法であるが,より客観的な効果判定には閉瞼筋力が重要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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