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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻4号

2002年04月発行

文献概要

臨床報告

汎ぶどう膜炎を伴う若年性関節リウマチの1例

著者: 松下恵理子1 福島敦樹1 林暢紹1 政岡則夫1 上野脩幸1 脇口宏2

所属機関: 1高知医科大学眼科学教室 2高知医科大学小児科学教室

ページ範囲:P.617 - P.620

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 4歳女児が8週前からの両眼の結膜充血で受診した。前医で抗核抗体が陽性であった。両眼に虹彩毛様体炎と硝子体混濁があり,眼底下方に滲出性病変があった。初診6週後に左足甲部に関節炎症状が生じ,小児科で若年性関節リウマチ(JRA)と診断された。プレドニゾロン全身投与で眼内の炎症が改善したが,漸減とともに再燃し,肥満などの副作用が出現した。シクロスポリン追加投与を行い,プレドニゾロン減量下で炎症が抑制できた。本症例は,若年性関節リウマチに前部ぶどう膜炎だけでなく汎ぶどう膜炎が併発しうることと,シクロスポリンが眼炎症に有効であることを示している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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