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臨床報告
TGFBI(BIGH3)遺伝子のArg555Gln変異を認めたReis-Bücklers角膜ジストロフィ
著者: 田中彩絵1 加藤卓次1 藤木慶子1 中安清夫1 金井淳1 小宮山和枝2 上田俊介3
所属機関: 1順天堂大学医学部眼科学教室 2小宮山眼科 3上田眼科
ページ範囲:P.621 - P.626
文献購入ページに移動所見:7歳,26歳,50歳,51歳の4症例すべてに,細隙灯顕微鏡検査でReis-Bücklers角膜ジストロフィの所見があった。すべてに,小児期からの再発性角膜びらんがあり,両眼に角膜上皮下混濁があった。全例に,TGFBI (BIGH3)遺伝子のArg555Gln (R555Q)の変異があつた。
結論:Reis-Bücklers角膜ジストロフィでは,再発性角膜びらんと角膜上皮下混濁が特徴的な所見であり,Arg555Gln変異があることが確認された。
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