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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻4号

2002年04月発行

文献概要

臨床報告

狭隅角眼の機能的隅角閉塞の頻度—超音波生体顕微鏡と隅角鏡検査の比較検討

著者: 三嶋弘一1 国松志保1 富田剛司1 鈴木康之1 新家眞1

所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.627 - P.631

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 超音波生体顕微鏡で検出された機能的隅角閉塞の頻度と隅角鏡所見との関連を検索した。対象は,van Herick法でgrade 2以下の狭隅角で周辺虹彩前癒着のない25例38眼である。隅角鏡検査で上下耳鼻側の4方向での隅角の広さを判定し,超音波生体顕微鏡で同じ部位の隅角断面像を明所と暗所で記録し,両所見を比較した。Shaffer分類1度以下の65部位では,機能的隅角閉塞が明所で31部位(48%),暗所で52部位(80%)にあった。同分類2度の85部位では,明所で13部位(15%),暗所28部位(33%)に機能的隅角閉塞があった。以上の結果から,狭隅角眼には隅角鏡検査で検出できない機能的隅角閉塞がありうることが結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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