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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻5号

2002年05月発行

文献概要

連載 眼の遺伝病・33

ミトコンドリア遺伝子異常(1)

著者: 高橋佳奈1 竹下孝之1 和田裕子1 玉井信1

所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.669 - P.671

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はじめに
 Leber遺伝性視神経症(Leber hereditary opticneuropathy:レーベル病)は,通常,若い男性に生じる両眼性視神経症で,急性期に特徴的な視神経乳頭所見を示し,最終的には両眼性視神経萎縮を呈して,永続的な視力低下をきたすことの多い疾患である。1988年に本症にミトコンドリア遺伝子の変異が認められることが報告され1),現在までにprimary mutationとして,いずれも複合体INADH脱水素酵素サブユニットの遺伝子内に存在する3460,11778,14484番塩基対の変異が報告されている2,3)
 日本人においては,なかでも最も予後不良である11778変異が90%を占めるといわれている。今回は11778変異を伴ったレーベル視神経症の1例を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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