文献詳細
特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(3)
特別講演
文献概要
黄斑部局所ERGの歩みと,筆者らの3,000例に及ぶ症例の記録から得られた結果を総括した。黄斑部局所ERGは眼底モニター下に,矩形波刺激を用いて記録することにより,正確でかつ情報量に富んだ波形が得られることがわかった。これがなければ診断できない疾患として,occult macular dystrophyが同定された。黄斑手術の進歩に伴い,OCTなどの非侵襲的な黄斑部の層別形態検査と,a波,b波,d波,律動様小波の諸要素分析による黄斑部の層別機能検査とを組み合わせて評価することにより,黄斑部の病態についてより鮮明に理解することが可能となった。
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