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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻5号

2002年05月発行

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(3)

原著

角膜切開によるソフトシェル法を併用した小児先天白内障手術

著者: 今泉綾子1 高江洲杉恵1 早川和久1 澤口昭一1

所属機関: 1琉球大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.711 - P.714

文献概要

 先天白内障4例8眼に水晶体摘出手術を行った。年齢は7か月から5歳であり,術後6か月以上の経過を観察した。術式は角膜切開アプローチで,ヒーロン®とビスコート®を使用し,ソフトシエル法を併用して前嚢切開,水晶体吸引,後嚢吸引を行い,その部経由で前部硝子体を切除した。2眼には眼内レンズを挿入し,嚢内に固定した。術中合併症はなかった。術後合併症として2眼に後発白内障が生じたが,視力には影響しなかった。本術式は先天白内障に有用であると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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