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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科56巻5号

2002年05月発行

特集 第55回日本臨床眼科学会 講演集(3)

原著

中心窩ポリープ状脈絡膜血管症に対する光凝固治療の成績

著者: 後藤謙元1 黒岩さち子1 立岩尚1 春日勇三1 臥雲郷子1 吉村長久1

所属機関: 1信州大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.721 - P.725

文献概要

 中心窩下に滲出性病変が及ぶポリープ状脈絡膜血管症(polypoidal choroidal vasculopathy)18例18眼にレーザー光凝固を行った。平均年齢は71歳(55〜83歳),凝固後の平均観察期間は21.5か月(8〜57か月)であった。異常血管網とポリープ状拡張血管がともに中心窩外にある2眼では全体を凝固した。中心窩下に異常血管網がある11眼ではポリープ状拡張血管を凝固した。中心窩下にポリープ状拡張血管がある5眼では,流入血管を凝固した。LogMAR視力は,0.2以上の改善が7眼,不変が8眼,悪化が3眼であり,視力転帰はほぼ良好であった。凝固方法の違いによる視力への影響は明らかでなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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